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【ゴムの手は、私の手?──脳がだまされる自己の境界】
こんにちは、大阪ミナミ心斎橋で毎晩マジックバーを営んでる店主ラッキー片山です!本日はすこし不思議なお話を!思い込みや錯覚のお話です。スーパーラッキーではマジックや催眠術、裏メニュー?でVR体験まで、様々なユニークな体験ができちゃいます。
私たちはふだん、「これは自分の体だ」と、当たり前のように思っています。
腕も、足も、手も。見ればわかるし、触れれば感じる。
でも──その“当たり前”が、意外なほど簡単に崩れてしまうとしたら?
🧠 「これはあなたの手です」──脳が信じてしまう実験
心理学の実験に「ゴムの手錯覚(Rubber Hand Illusion)」というものがあります。
参加者は、テーブルの上で 本物の自分の手を布で隠され、代わりに“ゴムの手”を見える位置に置かれます。
研究者は、本物の手とゴムの手を同時に同じリズムで撫でます。
すると…だんだん、ゴムの手を「自分の手」だと感じ始めるのです。
さらに実験は続き、ゴムの手に“危害の動作”を与えると、参加者は驚いたり、ストレス反応が高まったりする。脳が「本当に自分の手に危険が迫っている」と判断してしまうのです。
視覚×触覚×タイミングの一致だけで、
脳は“自分ではない手”を、自分の手だと信じてしまう。
🧠『自分』は、脳がつくっている錯覚?
この実験は、人間の「自己感覚」が、思っている以上に曖昧で、
外界の情報から“つくられ続けている”ことを示しています。
「見えているもの」
「触れている感覚」
「タイミングの一致」
たったそれだけで、身体の所有感を外部に移すことができる。
つまり、「自分の身体である」という感覚ですら、
固定されたものではなく、**環境に左右される“流動的な体験”**だということ。
🌀 催眠でも“他の何かが”が自分になる
実は、これと似た現象が、
わたしラッキーが行う 催眠術ショーでも起こります。
ラッキーの催眠術には、人形や別の物体と感覚がリンクする催眠があります。
人形の足の裏をくすぐると、本人もこそばく感じたり、
人形の肩を叩くと、自分の肩が叩かれたように感じたりする。
信じられないかもしれませんが、わたしの経験上、この催眠術にかかる方は一定数いらっしゃいます。
(もちろん全員が全員、この催眠術にかかれるわけではありません)
もちろん、相手は“だまされやすい人”ではありません。
脳が感覚情報を結びつけてしまう仕組みを利用しているのです。
> ゴムの手実験と同じく、
脳は一致した情報に“整合的な現実”をつくろうとする。
その結果として、「自分ではないはずの身体に、自分を感じてしまう。」
催眠は不思議でも魔法でもなく、
人の脳が持っている“合理的過ぎる性質”の延長にあるのです。
🌐 VR・マジック・催眠に共通する、人間の“可塑性”
VRの没入感、錯覚マジック、催眠術──
どれも根っこには 「感覚の一致による没入」 が働いています。
複数の感覚を同時に与える
違和感を減らす
“体はそこにある”ように脳を導く
すると、脳はその状況を “自分に起きている現実”としてつくり上げる。
めっちゃおもしろくて不思議ですよね。でも実際に誰にでも起こりうる現象です。
🌀 今回は少し不思議なお話でした。大阪ミナミ心斎橋にお越しの際は、ぜひバーマジックスーパーラッキーにこんな不思議でユニークな体験をしてみるのも一興かもです。
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