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2025-12-10 22:57:00

【ゴムの手は、私の手?──脳がだまされる自己の境界】

こんにちは、大阪ミナミ心斎橋で毎晩マジックバーを営んでる店主ラッキー片山です!本日はすこし不思議なお話を!思い込みや錯覚のお話です。スーパーラッキーではマジックや催眠術、裏メニュー?でVR体験まで、様々なユニークな体験ができちゃいます。



私たちはふだん、「これは自分の体だ」と、当たり前のように思っています。

腕も、足も、手も。見ればわかるし、触れれば感じる。

でも──その“当たり前”が、意外なほど簡単に崩れてしまうとしたら?



🧠 「これはあなたの手です」──脳が信じてしまう実験

 

心理学の実験に「ゴムの手錯覚(Rubber Hand Illusion)」というものがあります。

参加者は、テーブルの上で 本物の自分の手を布で隠され、代わりに“ゴムの手”を見える位置に置かれます。

 

研究者は、本物の手とゴムの手を同時に同じリズムで撫でます。

すると…だんだん、ゴムの手を「自分の手」だと感じ始めるのです。

 

さらに実験は続き、ゴムの手に“危害の動作”を与えると、参加者は驚いたり、ストレス反応が高まったりする。脳が「本当に自分の手に危険が迫っている」と判断してしまうのです。

 

視覚×触覚×タイミングの一致だけで、

脳は“自分ではない手”を、自分の手だと信じてしまう。




🧠『自分』は、脳がつくっている錯覚?

 

この実験は、人間の「自己感覚」が、思っている以上に曖昧で、

外界の情報から“つくられ続けている”ことを示しています。

 

「見えているもの」

 

「触れている感覚」

 

「タイミングの一致」



たったそれだけで、身体の所有感を外部に移すことができる。

つまり、「自分の身体である」という感覚ですら、

固定されたものではなく、**環境に左右される“流動的な体験”**だということ。




🌀 催眠でも“他の何かが”が自分になる

 

実は、これと似た現象が、

わたしラッキーが行う 催眠術ショーでも起こります。

 

ラッキーの催眠術には、人形や別の物体と感覚がリンクする催眠があります。

人形の足の裏をくすぐると、本人もこそばく感じたり、

人形の肩を叩くと、自分の肩が叩かれたように感じたりする。

 

信じられないかもしれませんが、わたしの経験上、この催眠術にかかる方は一定数いらっしゃいます。

(もちろん全員が全員、この催眠術にかかれるわけではありません)

 

もちろん、相手は“だまされやすい人”ではありません。

脳が感覚情報を結びつけてしまう仕組みを利用しているのです。

 

> ゴムの手実験と同じく、

脳は一致した情報に“整合的な現実”をつくろうとする。

その結果として、「自分ではないはずの身体に、自分を感じてしまう。」

 

催眠は不思議でも魔法でもなく、

人の脳が持っている“合理的過ぎる性質”の延長にあるのです。



🌐 VR・マジック・催眠に共通する、人間の“可塑性”

 

VRの没入感、錯覚マジック、催眠術──

どれも根っこには 「感覚の一致による没入」 が働いています。

 

複数の感覚を同時に与える

 

違和感を減らす

 

“体はそこにある”ように脳を導く



すると、脳はその状況を “自分に起きている現実”としてつくり上げる。

めっちゃおもしろくて不思議ですよね。でも実際に誰にでも起こりうる現象です。



🌀 今回は少し不思議なお話でした。大阪ミナミ心斎橋にお越しの際は、ぜひバーマジックスーパーラッキーにこんな不思議でユニークな体験をしてみるのも一興かもです。



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